2005年02月27日作成
2005年03月05日更新
The Special Providence - 旅行日記 - 東急世田谷線(2004年11月19日)(その1)
(その1), (その2)
先月大井川鐵道に乗ってきたのですが、その時に寸又峡へは行けなかったり井川ダムの記念館を見られなかったりといろいろと心残りな点がありました。ここは何としても再訪しなければと思っていたのですが、やはり各地を見物する利便性を考えると車で行った方が良いと、車を持っている方面に打診。O氏が出してくださるというので今度の出動となりました。東京が起点なので前もって東京へ移動し、それから現地へ向かいます。東京へ移動するのを前前日の夜行バスに選定したため、前日が1日空き、この日をまだ乗っていなかった東急世田谷線を回ることに費やすことにしました。東急世田谷線に乗るのに1日も掛からないだろうと思われるかもしれませんが、沿線で面白そうなところを見つけたら途中下車してあちこち行ってみようと思っていたからです。
11月19日、新宿駅新南口に到着。これまでは東京駅日本橋口に着く便しか利用したことが無かったので、新宿駅のどこにバスターミナルがあるのだろうと思っていたところ、凄い道を通ってバスターミナルに進入(写真1)。こんな場所にバスが着ける場所があるとは知りませんでした(写真2)。
世田谷線は良く知られているとおり、かつての玉電(玉川電車)の生き残り。渋谷から二子玉川(当時は二子玉川園、後には多摩川を渡って溝ノ口へ)へ走っていた路面電車玉電から三軒茶屋で分岐して下高井戸まで延びていた線です。路面軌道だった本線区間がモータリゼーションに押されて廃止され、東急新玉川線(現在は田園都市線と呼ばれていますが)に切り替えられたため、全線専用軌道であったこともあり支線区間である世田谷線だけが存続しました。最近のトピックとしては新車の導入やICカード乗車券(せたまる)の導入などでLRT的な方向性を目指しているというところでしょう。
世田谷線に乗るためにまずは京王線で下高井戸へ(写真3)。在京時代は頻繁に井の頭線を使っていた割には京王線本体にはほとんど縁が無く、実は本線も未乗区間があるくらいです。下高井戸も初の下車。京王線の駅のすぐ脇に東急世田谷線の電停、というか駅が構えられています。なぜ下高井戸が連絡駅になったのか良く分かりませんが、考えてみると両者とも数少ない1372mmゲージの鉄道ですね。駅側に自動券売機(せたまる発売機)に自動改札が置かれ、駅員もいてこちらで運賃を収受しています。先払い130円均一。安いですね。私はあちこち乗り降りするつもりだったので1日乗車券300円也を購入。
車内で運賃収受するトラム系の交通機関ですが、先ほど書いたようにここ下高井戸では駅側で運賃収受。このため乗車用のホームと降車用のホームが分離されています。一旦全員を降車ホーム側に降ろしてから、乗車ホーム側を開けて乗せるといった感じ。その間に自動改札機のようなせたまるリーダが置かれているわけですね。世田谷線では、世の低床車ブームに逆らってというか、全線が専用軌道であることを生かして逆にホームの嵩上げを実施し、車両の床面高さと綺麗に揃えたそうで、通常の床面高さです。やはり低床車はコストが嵩みますからね。その時に一緒に新車に入れ替えたということは聞いていましたが、こんなかっこいい車両が入っているとはびっくりです(写真5)。昔の玉電を知っている人間からすると不評な点もあるようですが。嵩上げ工事が完了するまで電車側にステップが付いており、完了するとステップを埋め込んだため、工事が完了した後の導入車両には新造時からステップ無しで造ったためステップ埋め込み跡が無いとか。下高井戸を出発するといきなり急カーブを曲がります。何でもここでは線路側から散水して磨耗と騒音を防いでいるとか。その後は比較的直線的な線形となり快調に走ります(写真6)。しかしやはりトラム、架線の懸吊方式がえらく単純です。
まずは一旦乗り通そうということで三軒茶屋に到着(写真7)。三軒茶屋も駅側での運賃収受。降車用のホームと乗車用のホームが分けられています。駅の外から見ると、降車用ホーム側はフリーパス、乗車用ホーム側に係員が立っているという感じ(写真8)。かつては玉電の本線からここで世田谷線が分岐していたわけですが、その折からすると三軒茶屋駅の位置はちょっと引っ込んでいるようです。ここから少し歩いた場所に地下の東急田園都市線三軒茶屋駅があります。ここで一旦世田谷線を離れて、ずっと担いできた荷物を降ろしに行きました。今晩止めてもらうF氏の家へ向かうルートを考えて渋谷の東急線のコインロッカーに置いたのですが、後で考えれば最初から新宿から渋谷へ移動して三軒茶屋側から世田谷線を乗ればよかったですね。東横線のホームへアクセスするために、三軒茶屋から二子玉川、自由が丘、渋谷と移動して、そこで改札を出て半蔵門線/田園都市線渋谷から三軒茶屋へ戻ってきました。渋谷での東横線-田園都市線改札外乗換はパスネットを使用するときちんと同一の会社線としての運賃通算が行われるのですが、三軒茶屋-渋谷(改札外乗換)-三軒茶屋だとどうなるのか、三軒茶屋で出たところで券面印字を見ると、渋谷乗車時に初乗り差し引きは行われないものの三軒茶屋できちんと渋谷-三軒茶屋の運賃が差し引かれていました。さすがにきちんと作られていますな。
三軒茶屋に戻ってきて再び世田谷線に乗車。地図を見ていて「世田谷城址公園」というものが目に付いたので、ここへ行ってみることにしました。一番近いのは上町駅ですが、世田谷駅で降りて(写真9)ぐるっとこのあたりを一周してみることに。世田谷駅から北西の方に歩くことしばし、世田谷城址公園に到着(写真10)。確かに台地の一番端になっている部分を掘割で切り取って防御に用いるように工作した形跡は見られますが、これは城というか砦というか…、むしろ陣地のレベルのような気がします。戦国時代に吉良氏一族がここを拠点にしていたそうで、北条氏の庇護下に置かれていたそうですが、豊臣秀吉の北条攻めによってこの城も廃城となったとか。周りはすっかり住宅地なので、当時とは全く違った印象になっているのでしょう。しかしそれでもこの城址だけでも当時の様子をかなり良く残しているのは奇跡ではないでしょうか。
(その1), (その2)
東急世田谷線(2004年11月19日)(その1) - 旅行日記 - The Special Providence
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