2004年12月18日作成
2004年12月31日更新

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岐阜旅行(2004年09月18日)(その1)

The Special Providence - 旅行日記 - 岐阜旅行(2004年09月18日)(その1)
(その1), (その2), (その3), (その4), (その5), (その6), (その7), (その8), (その9)

名鉄の岐阜の路面電車が来年3月までの廃止が予定されています。来年3月までとされている3つの鉄道のうち、日立電鉄は以前乗車したことがあり、のと鉄道能登線はこの8月初頭の旅行で乗車しましたので、残るのは名鉄ばかりということになり、今回出かけることとしました。実際のところ、今回の廃止対象の揖斐線は現在の終点こそ黒野であるものの、つい最近2001年に黒野-本揖斐間と黒野から分岐する谷汲線が廃止されたばかりであって、比較的最近の廃線区間であるのに未乗のまま廃止されてしまったのは痛恨の限りではあります。私鉄にまだ興味が向いていない時期だったので…。

さて、名鉄に出かけるとなれば、もちろん名鉄だけの1日乗車券なども発売されているのですが、名古屋までの往復を考えると近鉄にも乗車できる極めて強力なきっぷ、3・3・SUNフリーきっぷを使うのが便利です。名鉄、近鉄、南海の3社に3日間乗車できて¥5000は格安。関東圏に比べて関西・中部は気前がよすぎやしませんかね。

さて、09月18日早朝、大阪環状線で鶴橋に降り立った私は、早速近鉄への連絡改札口の前にあるたった1つの近鉄の有人窓口に行きました。ここで3・3・SUNフリーを買おうとしたのですが…、前の客がなかなか吐けない。乗る予定の列車に余裕を持って行って正解でした。前の客が何を買おうとしているのか見ると…、「まわりゃんせ」ですか。何か難しい発券操作でも必要なのかな。それはともあれ、無事にチケットを入手して入場。3・3・SUNフリーは特急券を別途購入すれば各社有料特急にも乗車可能ですが、けちって急行です。宇治山田行きの急行で出発。伊勢中川で乗り換えて、名鉄目的だったはずなのにまずは近鉄の名古屋線沿線の支線を片付けておこうと伊勢若松に降り立ちました。

この地方の出身でもなく、アーバンライナーで通り抜けたのが1回と、後は友人と一緒に急行で通ったのが1回だけの名古屋線。沿線にあまり気を配っていなかったのでそもそもこんな駅があること自体知らなかったのですが、伊勢若松到着です(写真1)。今回の旅行に当たって近鉄の路線図を調べて初めて知ったという次第。ここから鈴鹿線が分岐しています。駅は普通の2面4線駅ですが、一番西側の線路が鈴鹿線折り返しに使われているようです。さらに名古屋方に引き上げ線があります。跨線橋から伊勢中川方を見ると、一応鈴鹿線は複線の本線と並行して(独立して)しばらく走りながら、やがて分岐していくようです(写真2)。


こういう本線系統の駅から、本線から外れてしまった大きな都市への分岐線があるのは良くある例ですが、車社会になってしまうとすっかり廃れてしまうもの。ここもどれくらい乗っているだろうかと思ってやってきたのですが、意外にも乗客はそれなりにいました。一番海側を走る鉄道である近鉄名古屋線から分岐して内陸方向へ走り、伊勢鉄道(旧国鉄伊勢線)をくぐって鈴鹿市へ。地図で見るとこの駅は鈴鹿市の中心部です。伊勢鉄道にも鈴鹿駅はありますが500mちょっと離れています。終点平田町の駅からさらにずっと先へ行って鈴鹿川を渡ったところに関西本線があり、結局鈴鹿から鉄道を利用しようとすると自動的に近鉄になるのでしょう。それ以前に車社会になっていて全く鉄道を利用することも無いのかもしれませんが。ともあれ平田町到着(写真3、4)。駅の周りはある程度発展していて、これは民鉄駅だからなのか鈴鹿の町の規模がそもそも大きいのか。


引き返して今度は近鉄四日市駅へ(写真5)。駅前に出てみてびっくり。四日市ってこんな大都会だったんですね。実はJR四日市駅で降りたことはあって、あの時は工業都市だな、と思ったものですが、1kmちょっとしか離れていない近鉄四日市駅前だと随分違うものです。やはり民鉄駅の周りは発展しています。ここ近鉄四日市駅からは2本の支線が分岐していて、まずは内部・八王子線の方へ。近鉄四日市から内部までの内部線と、途中の日永から分岐して西日野までの八王子線を総称して内部・八王子線と呼んでいるようです。この路線は近鉄の大半の路線が標準軌なのに対して狭軌、しかもJR狭軌ではなくてさらに狭い762mm軌間を採用しており、特殊狭軌などと呼ばれています。考えてみれば762mm軌間の鉄道に乗るのは初めてです。名古屋線と湯の山線のホームが高架上にあるのに対してこれらの線の駅は高架化されず、一旦改札口を出て通路をしばらく歩いていった先に独自の改札口を構えています(写真6)。見捨てられているような支線ですが、それでもちゃんと自動改札が設置されているあたり立派。自動改札の設置台数を見ると、朝夕はそれなりの需要があるのでしょうか。


入場してみてびっくり。それは、標準軌のおよそ半分しか軌間がありませんから、狭いのは想像していましたが、予想以上の狭さです。レールは通常と同じものを使っているのかもしれませんが、軌間に対してあまりに太く立派に見えてしまって不思議な違和感があります(写真7)。ナローゲージというとひょろひょろのレールという印象があります。これに合わせて電車も大変小さく、車内で立ち上がると頭が天井に付きそうです(写真8)。まさにマッチ箱のような電車。


車内はロングシートの部分とクロスシートの部分がありました。ロングシートでも両側の座席に座っている人がちょっと足を投げ出せば反対側の人の足にぶつかるというくらいの幅。クロスシートは1人掛けの椅子が両側に並んでいて、両側先頭車に同じ向きに揃えて付いています。そちらの先頭車が前になった時に進行方向を向く設計で、いわば先頭車と最後尾車で集団離反式。しばらく走って内部駅到着(写真9)。乗客はパラパラ程度。住宅地の中にある駅で、隣に車庫を併設していました。駅の周りを少し歩いて、車庫の車両を撮影できる位置を発見して撮影(写真10)。八王子線も含めて他に車両検修設備は見当たらなかったので、全てここで受け持っているということでしょう。


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